相模支部 香博堂オンライン

これから古本屋をやってみようかなと考えている皆様こんにちは。
広報のねこまんま堂さんにこの記事を書くように言われ、
「前に書いたからいいじゃん!」と、ちょっと反発してみたところ、
「ダメに決まってるでしょ!」と怒られた香博堂オンラインです。

何度かこのブログで記事を書いたことがあるのですが、
自分で書いた記事を見返してみるともう3年以上経過していて、
時のたつ事の速さに驚かされます。
組合に入って数年たちましたが、入った頃の仕事に対する思いや
考え方は、実はあまり覚えていません。
「古本を売る」という事自体は当初と変わりありませんが、今は当時では
想像がついていなかった方法や手法で古本を販売しています。
なぜ何とか今までやってこれたのかなと考えると、商品を売ることに
対して研究し、考えながら続けてきたことが大きいのではと思っています。
私はどこかの古書店に勤めていたわけではありませんので、
「こうやれば売れる。売るためにはこうやらなきゃいけない。」と、
教えてくれる人はいません。
すべては自分の考えを自分の責任で実践して行くのみなのですが、
間違った方法を続けていたとすれば、恐らく今古本屋はやれて
いなかったはずです。
組合のブログなんでかっこいい事の一つも書こうかと思ったのですが、
先ほど私が考えた事というのは、古本屋でなくってもどんな業界の人でも、
商売を続けていく以上ごくごく当たり前の事なんですよね。
ただ、この業界はちょっと様子が違います。
インターネットが普及する前はどこの駅にも数件の古本屋があって、
決まって不愛想なオヤジさんがいて、何となく繁盛しているように
見えたもんですが、最近ではほとんど見られなくなってしまいました。
今、古本屋をやっていこうと考えた場合、インターネットが普及する
前と後では大きく環境が変わっていますので、当然当時のような
販売方法では売り上げを確保できることはできませんし、
最近のネット環境の中で仮に今売れている方法があったとしても、
おなじ販売方法を続けているだけでは、最終的には売り上げを
確保していく事はできないでしょう。
日々研究・努力を続けていかなければ、生き残っていく事が
できない業界になったといえるのではないでしょうか。
個人的には古本屋がどんどんいなくなってきている昨今の理由は、
ここら辺が大きいのではないかなと考えています。
夢や本が好きで古本屋を始めたいと考えている方に一声かけると
するならば、「それだけではやっていけないよ。」と声をかけたいですかね。
いやなことも、つらいことも、体力的にしんどいことも、屈辱的なことも、
今までの収入よりも下がってしまうことも、古本屋になればすぐ経験する
ことになるでしょう。
ひょっとしたら、好きだった本自体が嫌いになることもありえますから、
そうなってしまうのであれば、今のまま趣味で書籍と接していく事が
良いのかもしれません。
それでも古本屋をやりたいと、業界に飛び込みたいと考える方が
いらっしゃるのであれば、 情熱と根性・努力と研究心をもって
飛び込んできてください。
それさえあればこの業界でも食っていけると思います。
私は今でもそんな感じです。
(古本屋の独り言でした・・・。)

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