川崎支部 楕円夜夜舎

 初めまして。楕円夜夜舎(だえんよるよるしゃ)です。
私は川崎市多摩区の、狸やハクビシンが出る山の上に住んでいて、
今は店舗になる物件を探しながら古本の通信販売をしています。
4月に神奈川古書組合に加入したばかりの、33歳の新参者です。
変な屋号なので由来を聞かれるのですが、元ネタや意味は特にありません。
屋号を決めるとき考えに考えた結果、何が良いのか訳が分からなくなって
字面と語感で決めてしまいました。
今でもこの屋号で良かったのかよく分かりませんが、どうぞよろしくお願いします。

 さて、古本屋になったワケですが、私の場合新刊書店でアルバイトした経験が
キッカケになるのかなぁと思います。
昔から興味のある本をパラパラ読むくらいには本好きでしたが、仕事にしようと
考えた事はありませんでした。
大学を卒業した後は普通の会社員をしていましたが、どうにも性に合わず
辞めた後アルバイトをしたのが、新刊の書店でした。
書店には新しい本が毎日何百冊と届きます。それらを仕分けしながら
「世の中にはこんなに変な本、面白い本が沢山あるのか」と興味を持ち、
気になった本は買うようになりました。
1つに興味を持つと、より広く手を伸ばそうと関連する本を探すようになりましたが
新刊書店では古い本は手に入りにくく、次第に近所の古本屋さんを
チェックするようになりました。その時住んでいた中央線沿線には面白い古本屋さんが
沢山あり、そのせいでズブズブと古本沼に沈んでいってしまったのです。
気づいた時にはお客では飽き足らず、古本屋を生業にしたいと思っていました。

 古書組合に入ったのは、アルバイトをしていた古本屋さんでの経験が
大きかったと思います。
古書組合では、古本の売買を行う市場を毎週いくつか開催しています。
私の働いていた古書店では、市場を通じて毎回何百冊もの本を売り買い
していて、その事がお店の本棚を活気づけていると肌で感じていました。

組合は外からでは分からない事が多くて不安がありましたが、
神奈川古書組合のセミナーに参加して、実際古本屋を始めた方の
お話を聞いたり組合に関してわからない事を丁寧に教えて下さり、
組合に入る決断をしました。
実際組合に入って市場に通うと、まだひと月ですが加入して本当に
良かったと感じています。

市場にどんな本が並び、どんな値段で買われていくのかを見る事は、
経験の浅い私にとっては大変勉強になります。
今はネットで調べれば本の情報も相場もある程度分かりますが、
本の世界は広くて深く、ネットでは分からず、私では読むことすら
出来ない本も沢山あります。
自分ひとりでやっているだけでは出会わなかったであろう沢山の本を知る事は、
為になるしとても楽しいです。
                        川崎支部 楕円夜夜舎